2008年11月25日火曜日

妄想綴り

ある所に、貧乏ながら幸せに暮らす家族がおりました・・・。
慎ましく暮らす家族のいる村を飢饉が襲い、父、母、弟・・・が病に倒れてしまいましたが、しかしそれは薬さえ手に入れば直せる病でした・・・手にさえ入れば。
少女は村中を走り回りましたが飢饉の時に薬を渡せる余裕も、金銭的な信頼もなかった少女は三日間寝ずにお願いし続けました。
ついには疲労で動けなくなり、絶望し、死を覚悟したその時―――が少女の絶望を吸い取り、少女は幸せになりました。
噂はたちまち広まり、―――へ多くの願いが押し付けられ、平等に叶えられました。
ついには穴が開き、願いが漏れ、器が歪んでも尚・・・人々は願い続け、―――は叶えつづけました。


あぁ・・・どうして世界はこんなに空洞だらけで・・・悪意にみちているのだろう・・・

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